人手不足が深刻な業界毎の対応策について【わかりやすく解説】

みなさんこんにちは、メディア編集部の益田です。

人手不足が中小企業から多く嘆かれていますが、

「どんな業界が人手不足?どんな特徴があるのか?」

「人手不足の我が社に生かせる対策はあるのだろうか…?」

疑問に思っている経営者さんも多いと思います。

人手不足に陥る業界ごとの特徴を解説していますので、これからの経営にお役立てできますよう、ぜひ一度読んでみてください。

なぜ人手不足が続くのか

人手不足の原因は、

・少子高齢化

・求職者と企業のミスマッチ と言われています。

しかし、報道でもあったように、人手不足を感じている企業が50%を超えています。

なんと6割を超す勢いとも報道がありました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221002/k10013845491000.html

(出典:NHK 中小企業の6割超「人手不足」と回答 経済活動再開に伴って)

日本の中小企業の人手不足は一時的なものではなく、継続して人手不足状態に陥っている企業が多いのです。

それは一体なぜでしょうか。

理由は、上記の2つの理由に加えて、大都市圏への人口集中が止まらないことも挙げられます。

大都市圏に人口が集中することで、都市部以外の地方の人手が慢性的に不足しています。

売り手市場の状況が続く以上、より良い労働環境を求め求職者が都市部に流れ込んでいくのは必然です。

そしてこれらの動きが改善される見込みは薄いと言えるでしょう。

「人手不足」の業界に対するイメージ

例えば人手不足業界で圧倒的に人手不足の割合が高いのが、建設業界です。

未だに職人気質な業界体質であることや、その仕事内容や仕事のきつさ、

働きに見合わない賃金の安さや、社会保険の整備が進んでいないことも相まって、

若手の入職者が少なくなっており、現在の技術者たちは高齢のため退職が予定されていることから、

人手不足感が強い業界となっています。

人手不足な業界は、傍からもその業界の仕事が大変そうに見えますし、

そのおかげでさらに求職者も応募の腰が重くなり、応募数が増えず、

人手不足が改善していかない状況に陥っています。

人手不足が深刻な業界の大きな特徴

人手不足が顕著な業界には共通点があります。

仕事がきつく危険だと言われている業界が多い点です。その上低賃金が加わると、

離職が相次ぎ、人材が定着しないため、常に人材不足が慢性化していきます。

きつくて危険な仕事内容で、低賃金となれば誰しも離職してしまいます。

利用者の増加と専門スキルのある人材不足【医療・介護・福祉業界】

医療・介護・福祉業界は高齢者を相手にする業界です。

近年の少子高齢化で、顧客となる高齢者が増加していていることに加え、

医療従事者は特殊スキルであり、スキルの習得に時間がかかるため、

高齢者の増加に医療従事者の数が追いつかない形となっています。

<対策>

・IT化を行い、人的負担を軽減する

・外国人雇用を増やす

高齢化と教育者不足【土木・建設業界】

土木・建設業界では、高度経済成長期を支えた熟練の技術者が高齢化を迎えて、技能者が減っています。

建設業界のイメージが悪く、若者の入職者が増えていません。

「仕事は見て覚えるもの」のような職人気質の教育方法が蔓延していることや、

技術の明確な基準化がされていないことも原因です。

教育者不足により、後継者が育たずに人材不足に陥っています。

<対策>

・IT化(機械化)を行い、人的負担を軽減する

・外国人雇用を増やす

昨今の情勢で大打撃を受けた業界【飲食・サービス業界】

新型コロナウイルスの流行が本格化し始めた2019年以降、

飲食やサービス業界は、緊急事態宣言の発令により、

営業時間の短縮や感染予防対策で今後の店舗の存続について大きな打撃を受けました。

営業時間の短縮を余儀なくされ、売り上げが低迷し、

従業員に十分な給料を支払うことが出来なくなり、閉業に追い込まれた飲食店も少なくないでしょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC210GY0R20C21A6000000/?n_cid=NMAIL007_20210623_A&unlock=1
外食閉店1.9倍の5230店 20年度、リーマン危機上回る
(※出典:日本経済新聞)

今回の新型コロナウイルス流行での閉店数は、リーマンショック時の閉店数を上回ったとのことです。

このような状況でも売上を伸ばしている飲食店もあります。

主に宅配業態での飲食店はコロナ渦であっても売上を伸ばしていますが、

時代の変化に合わせることが出来なかった飲食店は軒並み潰れていってしまったことが伺えます。

<対策>
・IT化を行い、人的負担を軽減する
・外国人雇用を増やす

爆発的な需要の増加【運送業界】

新型コロナウイルス流行の影響やEC(Electronic Commerce)電子商取引の増加によって、

インターネットでモノを購入することが当たり前になりました。

当然品物を送るために物流が増え、その数は莫大な増加数となりました。

https://www.stat.go.jp/info/today/141.html

(※出典:総務省統計局 

1. ネットショッピングの利用状況 図1-1 ネットショッピング利用世帯割合の推移)

感染予防のた家の中で買い物を行うことが増え、荷物を家まで運んでもらうことが当たり前となりました。

消費者にとっては便利になりましたが、物流業界で働く人たちにとっては、

届ける荷物の量が増え、不在のため持ち帰りも多くなり、

物流業界は常に人手不足が叫ばれるようになりました。

<対策>

・外国人雇用を増やす

専門性の高いスキルと業界の急成長【IT業界】

IT業界は専門性の高いスキルが要求される業種です。

この業界では、新しい技術が生まれては消え、日々技術革新が進んでいき、流行が生まれては消えていくのが常です。

日々変化していく技術に追いつこうと時間をかけてスキルを身に着けようと勉強を重ねても、

その技術が廃れ、また別の技術が隆盛となることもあります。

そのため、必要としているスキルを保持している人が少ない状況が続いています。

IT業界において技術革新が進んでいくことは多くの人に多大な恩恵をもたらしますが、

それに追いついていかなければならない働き手にとっては、

常に学び続けることが要求される環境となります。

パソコンで仕事を行うことができるため、現場にいる必要がないため、

世界中どこからでも仕事をすることが出来ますし、在宅での仕事も可能です。

今後仕事のスタイルが一番変化する業界だと言えるでしょう。

<対策>

・IT化を行い、人的負担を軽減する

・会社への出勤は難しいが、テレワークなら可能な優秀な人材を採用する

・外部委託を利用する

まとめ 人手不足を解消するには業種・業態に合った方法が必要

人手不足を解消するには、業種・業態それぞれの問題点が違います。

それぞれの問題に応じた対策を講じることが必要です。

業種に応じた対応策は参考になりましたでしょうか?

どの業種においても、現状の把握・業務の効率化・無駄を省くことは必須事項となります。

自分の会社のことは自分ではなかなかわからないものです。

プロに相談して、違った視点から判断していただくことをお勧めいたします。

どうしたらいいのかわからず大変なことになってしまう前に、お悩みをお聞かせください。

あなたの社長室では、アウトソーシング事業であるクラウドチームを運営しています。

人手が足りなくて困っている経営者の方、お声を聞かせてください。

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